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2009-05-20情報とは何か

情報とは何か 02:39 情報とは何か - 関係性のデザイン:rokaz を含むブックマーク はてなブックマーク - 情報とは何か - 関係性のデザイン:rokaz 情報とは何か - 関係性のデザイン:rokaz のブックマークコメント

情報」をあらわす「information:インフォメーション」の語源は、ラテン語の「インフォルマーレ/形を与える」という言葉に由来しています。

もともと世界に満ちる、形の無い『情報のもと』に、ヒトが形を与えたものの事を指して「情報」と呼んでいるのです。

 

これではずいぶん抽象的な説明ですので、たとえ話をしてみたいと思います。

 

ゴム風船に空気を入れる時の事を想像してください。はじめはただのだらんとしたゴムの固まりに、呼気を入れる事によって、どんどん膨らんで風船になりますね。無色透明で普段はあまり意識されない『空気』が、ゴムという隔たりをもって、風船という形が与えられ、みえる様になりました。

 

さらにたとえ話を続けましょう。

子どもたちが砂場で遊んでいます。自分の陣地を作ってそこに砂でお城を作り始めました。

はじめはただの砂地だった場所に、線が引かれ、各自の場所が割り当てられました。更に、その陣地にある砂が成形され、屋根や窓のような形、城壁のような形が与えられ、各陣地に様々な種類のミニチュアのお城が出来ました。

 

世界には、空気砂場のように、みえないものやあまり意識されないもの もしくは かたちの素となるようなものが満ちています。そこに、ヒトが意味価値を見つけて形を与えた時に、『情報のもと』は晴れて「情報」になるのです。



メディアとは何か 02:39 メディアとは何か - 関係性のデザイン:rokaz を含むブックマーク はてなブックマーク - メディアとは何か - 関係性のデザイン:rokaz メディアとは何か - 関係性のデザイン:rokaz のブックマークコメント

先ほどの風船の例え話を思い出して下さい。

 

無色透明で普段はあまり意識されない『空気』が、ゴムという隔たりをもって、風船という形が与えられ、みえる様になりました。

 

 

形が無く、普段はあまり意識されない『情報のもと』が、音や文字というメディアをもって、言葉という形が与えられ、意味がみえる様になりました。

 

に言い換えると、世界に満ちている形の無い「情報のもと」に、ヒトが形を与えたもの=「情報」という姿が、みえてきませんか?

 

メディアとは、先ほどの例え話で言えば、風船です。

それ自体には、ゴムという素材や、そのゴムの色・匂い・肌触り、また、「膨らむ」と言う特徴がありますが、空気を入れるまではただのゴムの固まりです。そこに空気が入って始めて、風船としての役割を果たす事ができるのです。



デザインとは何か 02:39 デザインとは何か - 関係性のデザイン:rokaz を含むブックマーク はてなブックマーク - デザインとは何か - 関係性のデザイン:rokaz デザインとは何か - 関係性のデザイン:rokaz のブックマークコメント

何故、みえない「情報のもと」に形を与える必要があるのでしょうか?

それは、コミュニケーションのためです。

この世界には、「わたし」ひとりが生きている訳ではありません。

わたしがいて、あなたがいて、彼がいて、彼女がいて、動物がいて、植物がいて…。そんな世界の中で、互いに、自分の想いや考え、行動などの形の無いものに、言葉などのメディアを使って形を与え、みえる形にする事によって、わたし以外の存在と、意味のやり取りをしているのです。

 

それには、知識や技術が必要です。単語をたくさん知っている方が、対話でのコミュニケーションは円滑に進みます。言葉で上手く言えない事を絵や図に描いた方がより上手く伝わる事もあります。ボディランゲージでは、伝わる意味の濃度も減るでしょう。

メディアの使い方を間違えれば、あなたが意図する意味とは違う意味が相手に伝わってしまうかもしれません。

 

デザインとは、ただ単に見栄えを良くするために、視覚的な要素を選択するだけの行為ではありません。

あなたが考えているモヤモヤとした形にならないものを、他人にどうやって説明しようか、方法や道具を試行錯誤する事、それをデザインと言うのです。

つまりは、生活の全ての活動は「情報デザイン」していると言っても過言ではないのです。

 

コミュニケーションにおいては、より伝わる意味の誤差の少ないメディアの仕組み・素材・インタフェースを選ぶことによって、やり取りを円滑にする努力が必要です。それを、積極的なデザインと呼びたいと思います。

2009-05-14三つのフェーズ このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

授業では学生に必ず何度か言う話なのですが…

メディア = 仕組み × 素材 × インタフェース情報

今このウェブページを見ているコンピュータを例に説明すると、、、

+ 仕組み     OSアプリケーションブラウザ

+ 素材      プラスチックステンレスLEDビニール などなど

+ インタフェース 画面に映っている 文字(フォント)、色、図版 など


メディアにはこの3つの要素が必要で、そのいずれかが欠けてもその機能がうまく働かない。

逆に考えれば、この3つの組み合わせはどんなものでもかまわなくて、

例えば: モールス信号木材マッチ、たき火の煙

があれば、山の向こうにいる人とのコミュニケーションが可能かもしれない。

メディアとはそういうものであります。



現在、私の事務所では、今まで出会ってきたのとは違う業種の方とご縁が続き、いろいろとお仕事をしていってみましょうかという段階にあるのですが、そこで期待されている『デザイン』に対して、言葉が広義すぎて共有できていないなぁと感じる事が多々あります。こうなってしまうと、私のコミットできる範囲が曖昧になり、互いにもったいない事になってしまう。


対話しながら、この違いをすりあわせていく中で、何かしらの気付きを得ていただいたり、私の出来る事をお伝えしていくのがうちの事務所の勤めであるのですが、これがなかなか困難で(笑)*1



まずは『デザイン』という単語について、さきの『メディア』の三つのフェーズをもとに、名前で文節化してわかりやすく説明してみたいと思います。


とおおまかに3つに分けてみてはどうかと思います。

呼び名は任意ですが、三つのフェーズにわけるのは有効だと思います。



これを説明して、まずは望んでいる(もしくは不足を感じている)『デザイン』とは特にどのフェーズの事なのかを考えていただく事からはじまっていくと、より詳しくお話ができて良いなと思います。



*1:このあたり、大手のコンサル業の人とかにヒアリングしてみたい。

ink02ink022009/05/14 14:18先生勉強になります。
同業者でも、地方や教育された先生、その人の周りの上司や会社など、
環境によって、違いがあるので、困惑することも多々あります。

ふとした疑問、英語圏はシンプルなんでしょうかね?

改善されていくとは期待しますが、当面、共通言語としての浸透は難しいのが現実ですので
しっかりとした(対面)コミュニケーションが必須ですよね。
初期は長く話し合いが必要ですが、一度伝えることができれば、
2回目からは、互いの方言も許容しながら会話ができるようになっています。


メディアはメッセージなのかマッサージなのか?よう知りませんが。
日本で使われる「メディア」はそれこそ広義なんで、最初の公式は
理解可能ですが、直感的にはわかりにくかったわぁ。ぼくは。

情報 = 仕組み × 素材 × インタフェース + コンテンツ とか?
  メッセージ=仕組み × 素材 × インタフェース + 情報

メディアっていうのがやっかいだよね?
媒体なんて言われたら余計にわからん。
同様に、デザインっていう言葉も魔物です。

mourisimourisi2009/05/16 06:46okarinaさんお久しぶりです。
すごい興味深いお話ですね。
ボクの個人的な理解によると、
英語で言うところのmediaってのは単にmediumの複数形だから、その本来の意味は『medium:中間』。現に英語では、日本語でいうメディアの意味についてしっかり単数、複数の使い分けはしてる。で、そのことも踏まえて、僕らがよく使う意味でのmediumでいうと、例えば「Aが『Big:大』で、Bが『Small:小』ならmediumはその間の『中』」となる。要するに、AとBがあったとしてその『間にあるもん』がmedium/mediaということ。
”Air is the medium through which sound is carried. : 空気は音を伝えるためのミディアム/媒体である。”という話に置き換えると、’中間にあるもの、即ち空気が媒体となって人と音を繋げているということが理解できる。ただし、この場合空気は繋げているもの(インターフェース)というよりは、あくまで間にあるものといった方がクリアーかもしれません。
とにかく、何かと何かの間で関係を創りだすものがmedium/mediaというもので、それ自体は『橋渡しになるようなもの』でしかない。それゆえにmediaを語る際には対象が何かを明らかにしないと理解できなくなるのでは?と思ったりする。
だから、okarinaさんの
 今このウェブページを見ているコンピュータを例に説明すると、、、
の話ではメディアが何なのかを定義してあげないと分からなくなってしまう。この文脈ではあくまでコンピュータがメディアのようですが、ウェブページもメディアといえば(広告)メディアですよね?その際の素材は画像/図版とか映像とかのことですか?それともそれがインターフェース?クリックボタンはインターフェースではないんですか?と素朴な疑問が沸き起こる。むむむむずかしい。。。

おっしゃる通りデザインも同様。どこをどう計画するのかによって意味も違えば役割も違う、当然作業も変わる。ポイントがどこか?ですね。

rokazrokaz2009/05/20 02:44おふたりさま、どうもです。反応してくれたのがあなたたちで私はとても嬉しい。
 
この話は、『私にとっての』という括弧づきの話なのだと思います。
広義の話をすると絶対にフォーカスがぶれるので、限定して使わないといけないんだと思っています。

本当は、
メディア=仕組み × 素材 × インタフェース
だけでいいんだけど、でもそこに情報(メッセージ)が存在しないと立ち上がらない物だと思うのですよね。不可分というか。
  
ちなみに、広告やテレビ番組などをさして言う"メディア"というのはたぶん"仕組み"のフェーズをさしているのだと思います。
たとえば素敵な雑誌広告をデザインしてって言われたときに、雑誌のフォーマットや配布方法を変えましょうという提案は期待されていない訳で、たぶん写真とかキャッチコピーとかで。
でも、物を売りたい人に対する本当のソリューションはそこには無いのかもしれない。
 
デザインとか情報とかとんだBuzzWordだなと思うよ。でも結局は、『よりよくコミュニケーションしたい』っていう動機だけが共有できれば良いんだと思っています、最近。

あとで、これに関連して、出版したいなと思って書いている文書をアップするよ!